シングレアの販売中止は、2025年10月に製造販売元のオルガノンが医療機関向けに案内したものです。対象は、5つある剤形のうち2つだけです。
販売中止の対象はOD錠10mgと細粒4mgだけで、錠剤(5mg・10mg)とチュアブル錠は販売が続いています。理由は「諸般の事情」とされ、くわしくは公表されていません。
販売中止はOD錠10mg・細粒4mgだけ(2027年3月末までは保険で使える)
錠5mg・10mg・チュアブル錠は販売継続。中止の理由は非公表
シングレアは処方薬で、ドラッグストアや通販では買えない
シングレアをどうするかは、次の受診のときに医師に相談するのがいちばん確実です。花粉の季節に備えて、鼻水やくしゃみ用の市販薬を手元に置いておきたい場合は、通販で買い置きしておく方法もあります。
※下の市販薬はシングレアと成分も効能も違い、ぜんそくの治療には使えません。服用中の薬がある方は、医師・薬剤師に相談してください。
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シングレアは販売中止になった?
シングレア全体が販売中止になるわけではありません。製造販売元のオルガノンの医療関係者向け製品ページと販売中止のご案内(2025年10月)では、剤形ごとに次のようになっています。
| 剤形 | 今の状況(2026年10月10日確認) | 出典 |
|---|---|---|
| シングレア錠5mg | 販売継続 | オルガノンの案内 |
| シングレア錠10mg | 販売継続 | オルガノンの案内 |
| シングレアチュアブル錠5mg | 販売継続 | オルガノンの案内 |
| シングレアOD錠10mg | 販売中止(2026年6月の予定と案内) | 販売中止時期変更のご案内 |
| シングレア細粒4mg | 販売中止(14包は2026年7月、140包は2026年8月の予定と案内) | 販売中止時期変更のご案内 |
OD錠と細粒は、経過措置の期限の2027年3月31日までは保険で使えます。2027年4月1日以降は保険で請求できなくなると案内されています。

OD錠や細粒を使っている方は、次の受診のときに、これからの薬をどうするか医師に聞いてみてください。自分の判断で飲むのをやめないでください。
シングレアが販売中止になる理由は?
販売中止の理由は「諸般の事情」とだけ書かれていて、くわしい理由は公表されていません。
2026年4月には、販売中止の時期が当初の予定(2026年12月)より早まりました。こちらは「想定を上回る需要」が理由とされています。
| 時期 | できごと | 出典 |
|---|---|---|
| 2025年10月 | OD錠10mg・細粒4mgの販売中止を案内(予定は2026年12月) | オルガノン |
| 2026年4月 | 需要が想定を上回ったため、販売中止を前倒し(OD錠は2026年6月、細粒は7月・8月) | オルガノン |
| 2027年3月31日 | 経過措置の期限(予定) | オルガノン |
オルガノンは医療機関向けに、OD錠10mgの代わりに「モンテルカストOD錠10mg『サワイ』」や「シングレア錠10mg」、細粒4mgの代わりに「キプレス細粒4mg」(杏林製薬)を案内しています。どの薬に切り替えるかは、医師が判断します。
シングレアが「売ってない」と言われたのはなぜ?
2022年から2024年にかけて、シングレアは出荷調整や限定出荷が続いていました。同じ成分の他社の薬の供給が不安定になり、シングレアへの注文が増えたためです。薬局で手に入りにくい時期があったことも、「販売中止」の噂につながったようです。
| 時期 | できごと | 出典 |
|---|---|---|
| 2021年5月1日 | 製造販売承認がMSDからオルガノンに承継 | オルガノン |
| 2022年1月 | チュアブル錠5mg・細粒4mgの出荷調整 | オルガノン |
| 2023年12月 | 錠5mg・錠10mg・OD錠10mgの限定出荷 | オルガノン |
| 2024年2月 | 細粒4mg・チュアブル錠5mgも限定出荷 | オルガノン |
| 2024年10月 | 錠5mg・細粒4mg・チュアブル錠5mgの限定出荷を解除(錠10mg・OD錠10mgは継続と案内) | オルガノン |
2021年6月には、MSDからオルガノンが分社化したことを伝える投稿がありました。販売する会社が変わったことも、噂のきっかけの一つになったのかもしれません。
副作用の警告で販売中止になった?
副作用を理由にした販売中止の発表はありません。ただ、シングレアの成分モンテルカストについては、アメリカのFDA(食品医薬品局)が2020年3月4日に「枠付き警告(ボックスドワーニング)」を求めました。気分の変化やうつ、自殺念慮などの精神神経系の症状についての警告です(Drugs.comのFDA警告まとめ)。
| 時期 | 米FDAの対応 |
|---|---|
| 2008年3月 | 気分や行動の変化、自殺との関連について調査中と公表 |
| 2020年3月4日 | 最も強い「枠付き警告」を求める。軽いアレルギー性鼻炎には、ほかの治療が合わない場合に限るよう助言 |
2020年4月には、薬剤師の方がFDAの再警告を紹介し、若い人の不安や不眠に注意するよう呼びかけていました。
2022年4月には、医学雑誌BMJの記事をもとに、まれに悪夢や攻撃的な行動、抑うつなどにつながることがあると紹介する投稿もありました。
日本の添付文書にも、「本剤との因果関係は明らかではないが、うつ病、自殺念慮、自殺及び攻撃的行動を含む精神症状が報告されている」と書かれています。



気分の変化や眠れないなど、気になる症状があるときは、早めに医師か薬剤師に相談してください。
シングレアは市販・通販で買える?
シングレアは処方薬なので、医師の処方がないと手に入りません。ドラッグストアの市販薬の売り場や、Amazon・楽天市場などの通販では売っていません。
シングレアの効能・効果と大人の用法・用量は、添付文書(錠・OD錠)で次のように決められています。
| 項目 | 添付文書の内容(錠5mg・10mg、OD錠10mg) |
|---|---|
| 分類 | ロイコトリエン受容体拮抗薬(気管支喘息・アレルギー性鼻炎治療薬) |
| 効能・効果 | 気管支喘息、アレルギー性鼻炎 |
| 用法・用量(成人・気管支喘息) | モンテルカストとして10mgを1日1回就寝前に経口投与 |
| 用法・用量(成人・アレルギー性鼻炎) | モンテルカストとして5〜10mgを1日1回就寝前に経口投与 |
| 子ども用 | チュアブル錠5mg・細粒4mg(効能は気管支喘息) |
Amazonで「モンテルカスト」と検索しても、同じ成分の市販薬は見つかりませんでした(2026年10月10日時点)。
シングレアとキプレス・モンテルカストの違いは?
有効成分はどれもモンテルカストです。シングレアはオルガノン、キプレスは杏林製薬の薬で、「モンテルカスト」の名前のものはジェネリック医薬品(後発品)です。
2023年9月には、耳鼻科で同じ成分の薬の名前が毎回変わり、子どもが「味が全然違う」と言っているという投稿がありました。成分が同じでも、薬の味や形は会社によって違うことがあります。
アレルギー性鼻炎の市販薬はある?
鼻のアレルギー症状には、ドラッグストアで買える鼻炎薬もあります。ただし、シングレアとは成分も効能も違う薬で、ぜんそくの治療には使えません。処方薬を飲んでいる方や、ぜんそくのある方は、買う前に薬剤師に相談してください。
| 商品 | 分類 | 有効成分 | 飲む回数 |
|---|---|---|---|
| アレグラFX | 第2類医薬品 | フェキソフェナジン塩酸塩 | 1日2回 |
| クラリチンEX | 第2類医薬品 | ロラタジン | 1日1回 |
1日1回のタイプなら、クラリチンEXがあります。
よくある疑問
シングレアのOD錠はいつまで使える?
OD錠10mgの販売中止は2026年6月の予定と案内されていて、その時期はすでに過ぎています。経過措置の期限の2027年3月31日までは保険で使えますが、薬局の在庫がなくなることもあります。これからの薬は医師に相談してください。
シングレア細粒がなくなったら、子どもの薬はどうなる?
オルガノンは医療機関向けに、同じ成分の「キプレス細粒4mg」(杏林製薬)を案内しています。どの薬にするかは、医師が決めます。
シングレア錠10mgも販売中止になる?
なりません。2025年10月の案内で、錠5mg・錠10mg・チュアブル錠5mgは「引き続き販売」とされています。
まとめ
シングレアで販売中止の対象は、OD錠10mgと細粒4mgだけです。
錠5mg・錠10mg・チュアブル錠5mgは販売が続いています。
販売中止の理由は「諸般の事情」とされ、くわしくは公表されていません。
シングレアは処方薬なので、医師の処方が必要です。
※この記事には広告が含まれます。オルガノンの製品ページ・お知らせ・添付文書は2026年10月10日に確認しました。薬の使い方は、必ず医師・薬剤師の指示に従ってください。
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